『即興英語スピーチ』で全く話せなかった苦い思い出〜英会話学習体験(5)〜
登壇した瞬間、頭が真っ白に。。。
みなさんこんにちは、シンです。
今回は、私が大学2年時に経験した『即興英語スピーチ』について解説します。
”即興”という名のごとく、、
その場で提示された『お題』について数分でスピーチ内容を考案し、
すぐに大勢の聴衆の前で話さなければなりません。
なぜ、こんな大変そうなスピーチに挑む気になったのか?
一つには、日頃から英会話サークルにて日常的に英語を話す習慣が身につき、
すでに1年時には日常英会話レベルに到達していたという、”過剰な自信”があったからだと思います。。
『その場で話す内容を瞬時にまとめりゃいいだけでしょ。』
そんなうぬぼれがあったことは間違いありません。
『どんなジャンルのテーマを出されても、自分ならパパッと話せるぜ!』
すでに他大学との交流ディスカッションでも、グループ内で堂々と英語を話し、
『とても1年生には見えない。。』と周りから評価されていた自分。
若者によくある傾向で、かなり有頂天になっていましたね。。
でも、英語をペラペラ話せていたのは、
あらかじめそれぞれのディスカッションテーマについて専門用語などを調べ上げ、
いうなれば当日に話すフレーズまで1ヶ月ほど前から入念に準備していたから。。
そりゃ、話せますよね。。
『ディスカッション』を使用した学習法については以下の記事も参照してください。
まあ、事前に準備することで英語をスラスラと話し、
それによって自信を深めること自体はすごく大事なのですが🙂
さて、その『即興英語スピーチ』の会場にて指定された席に着き、
やや緊張した面持ちで待っていました。
私と同じく、参加者はいろんな大学の英会話サークル学生。
サークル仲間も会場に応援に駆けつけてくれていました。
そして、私に提示されたスピーチのお題はズバリ、『Sport(スポーツ)』でした。
話すための思考を整理する時間は確か5分ほどだったでしょうか。
『Sport(スポーツ)』とは言えないかもしれませんが、
私は高校時代までに8年間経験してきた剣道について、どのように話そうか考えていました。
しかし、今のように 結論 ➡️ 理由(根拠) ➡️ 結論
という『サンドイッチ論法』すらまともにできていなかった私は、
明らかにスピーチそのものに対する心構えができていなかったのです。
話すべき英語のフレーズがいくつか頭の中を駆け巡ってはいましたが、
そうこうしているうちに時間切れ。。
十分にスピーチ内容をまとめきれていないまま、ステージに登壇。
結果は無惨なものでした。。
”The theme of the speech I chose is sports.”
(『私がスピーチのテーマに選んだのはスポーツです』)
その最初のフレーズを絞り出したものの、
あとは何をどのようにしゃべったのか、当日ですら全く覚えていません。
いや、覚えてないというより、そもそも話せませんでした。
サークル仲間たちを含め、大勢の聴衆が見守る中、
私は極度の緊張もあり、長い沈黙を続けてしまいました。。。
時間切れとなり、ろくにスピーチもできないまま、ステージを降りました。
完全に自信を喪失していた自分。
サークル仲間たちに合わせる顔もありませんでした。。
他の参加学生たちがステージ上で堂々とスピーチする様子を眺めながら、
私は生きた心地もありませんでした。
心ここにあらず、、といった状況。
日頃から、いろんなジャンルで英語をアウトプットする習慣を。
その『即興英語スピーチ』を経験した当時は、
自信喪失したということもあり、ただ”経験しただけ”で終わっていました。。
しかし今になって振り返れば、
そこから大きな教訓を得て、それ以後のサークル活動に活かすべきでした。
普段あまり馴染みのないジャンルの話になり、
とっさに英語が口から出てこなくて気まずい思いをするのはビジネスの現場でもよくあることです。
そもそも、日本語ですらスピーチすることに慣れていなかった当時の自分。
英語がその場で出てこないのも当たり前な話でした。。。
甘っちょろい若者でした。。
これはひとえに英語力というより、
スピーチの場慣れしていないだけでした。
少なくとも、必要最小限の日常英会話ができていた自分からすれば。。
ですが、日頃からあらゆるジャンルでスピーチ(会話)ができるように練習することも時に必要です。
英語を使う学生はもちろん、ビジネスの現場ではなおさらです。
自分の考えを短い時間の中で瞬時にまとめ、
相手に伝わるようなフレーズでアウトプットする。
そのようなトレーニングを普段から繰り返すべきです。
事前に用意した英単語を覚え、センテンスにまとめて練習する。
それなら多少英語を話せるようになるのも当たり前です。
そのような積み重ねで”英語を話せている”と有頂天になっていた自分がいました。
英語を話せるようになるというのは、正直それだけでもすごいことだと思いますし、
大いに自信を持つべきです。
ですが、せっかく英語(英会話)を学習しているのであれば、
さらにもう一段高いレベルに、
つまり、相手に論理的に伝わる話し方ができるようにトレーニングすることです。
それをあらゆるジャンルでできるように繰り返しトレーニングです。
普段からこのようなトレーニングを英語で実践していれば、
あるいは『即興英語スピーチ』においても、ある程度まともに話せていたかもしれません。
明らかに準備不足、トレーニング不足でした。
自分が相手に伝えたいことは何か?(結論or主張)
➡️ どうしてそのように考えたのか?(理由or根拠)
➡️ だからやっぱり伝えたい(結論or主張)
これはスピーチするための代表的な『サンドイッチ論法』ですが、
このような、いくつかの型に当てはめ、自分の考えを展開していきます。
日本語であっても同じことですね。
日頃からトレーニングを重ねていれば、少しずつできるようになっていきます。
机上の学習だけでは、『英語を話す習慣』を身につけるのは難しいです。
”独り英会話”でもある程度は意味がありますが、
できればいろんな人に対して自身の英語をぶつけてみる機会を作りましょう。
相手のフィードバックを得ることができれば、
それが新たな英会話学習のモチベーションにつながることもあります。
今回の私の教訓から、『英会話学習』における”気づき”を得ていただければ幸いです✨